● レジストリとは
OS(WinXP)やアプリケーションが動作に必要な設定や情報を書き込んでおくデータベースである。古いアプリケーション(主に 16 ビットアプリケーション)の中には、ini ファイル、例えば win.ini や system.ini、アプリ名の ini を使用しているものもある。
レジストリを用いるとシステム全体(OS + アプリケーション)で様々な設定情報を一元管理できる利点はあるが、情報を一カ所に集約すればレジストリが大きくなるのは自明であり、さらに「レジストリの使い方」の行儀が悪いソフトウエアにより「肥大化」していくことになる。アプリケーションをアンインストールしたり周辺機器を外したときにレジストリにある自身用の設定情報を削除しないものがあったり、自身用のレジストリ情報を逐一書き換えるために適切なレジストリ内部を必要としてシステムがレジストリサイズを拡張したりするからだ。
最近はレジストリに依存せずに自身用の設定情報をファイルに保存するアプリケーションも見受けられるようになった。一方、OLE の拡張はまだまだ進んでおり、レジストリに保存される Class 情報は増加の一途を辿っている。
よって、以下の情報を格納しておくのがレジストリであると言えよう。
・ハードウエア構成情報
・WinXP OS の設定情報
・アプリケーションの OLE 情報
・権限、セキュリティ情報
と
・アプリケーションの設定情報
ただし、どういう風にレジストリを使おうとも、使い続けることで内部データにフラグメントが生じ、サイズが肥大化していく。ひどくなればシステムやアプリケーションのレジストリアクセスに対するレスポンスの低下は避けられないであろう。
レジストリを再構成すれば、この問題を一時的に解決できる。「一時的に」と書いたのは、システムが自動的にレジストリを再構成する術を有していない以上、使用者がレジストリサイズに気を配り、随時「手動で」再構成していかなくてはならないからだ。