● KK法・起動最小レジストリ
片原 「SYSTEM.DAT のサイズは、小さくても 1MB、大きければ 4MB を越えていることもあります。数 MB もあるレジストリから書き出されたレジストリファイルともなると、初期および OSR1 の Win95 の『旧い』レジストリエディタでは、リアルモードで扱えないのです。」
三井 「なぜ、リアルモードでなければ新しいレジストリを作れないのですか?」
片原 「Win9x 稼働中は、レジストリの情報はメモリ上にキャッシュされているため、Windows を検出させない DOS ウインドウからレジストリを新規作成しても、反映されません。」
片原 「旧いレジストリエディタが大きなレジストリを扱えないにしろ、もともとレジストリに存在していた情報全てを取り込んで、新しいレジストリを作らなければ、再構成の意味がありません。」
片原 「そこで、Win9x が起動するのに必要最小限の情報のみで一旦レジストリを作成し、残りのレジストリ情報は GUI のレジストリエディタで取り込む方法が考え出されました。この、起動のために新しく作る小さなレジストリを『起動最小レジストリ』と呼んでいます。」
麻績村「最小でも、ちゃんと Win9x は動くのか?」
片原 「もちろん動作しますが、安全を考え、再構成前の全てのレジストリ情報を取り込むまでは、セーフモードで作業します。」
片原 「起動最小レジストリを作るためのレジストリファイルも、再構成前に予め書き出しておくわけですが、『幽霊キー』になるレジストリキーを含んではならないため、試行錯誤の末にレジストリキーの選定が行われました。」
麻績村「幽霊??」