■ 利用開始時レジストリを用いて
小船智広氏(toko-k@mars.dti.ne.jp)が、ご自身で試された方法を紹介する。現在使用中の環境で行うレジストリ再構成とは、やや趣を異にするので、こちらで紹介させて頂くことにした。
1.フォーマット直後のハードディスクに、Windows95 をインストールする。
2.インストール直後の SYSTEM.DAT 及び USER.DAT を、属性解除して保存する。
3.必要なアプリケーションをインストールし、環境設定を行う。
4.レジストリエディタで不要なキーを削除する。
5.レジストリエディタで全てのキーをレジストリファイルに書き出す。
6.Windows95 を終了し、WINDOWS ディレクトリの SYSTEM.DAT、SYSTEM.DA0、USER.DAT、USER.DA0 を別名にするなどしてバックアップする。
7.ステップ2のレジストリを WINDOWS ディレクトリにコピーする。
8.セーフモードで Windows95 を起動し、「ファイル名を指定して実行する」を選び、「REGEDIT /C (ステップ5で書き出したレジストリファイル名)」と入力する(レジストリの取込)。
9.終了し、通常モードで再起動する。
10.しばらくしてレジストリが肥大化してきたら、ステップ5〜9を繰り返す(あるいはステップ3〜9)。
PCing誌の方法と異なるのは、レジストリを将来圧縮することを前提にした Windows95 再インストールを行っている点だ。再インストール直後のレジストリを、起動最小レジストリとして保管し、以降のレジストリ圧縮の際にはこれを用いる。過去の環境をベースにしたレジストリ再構築を行うわけだ。PCing誌の方法では、起動最小レジストリを作るために2つ目の Windows95 をインストールしている。Windows95 を導入した直後のレジストリという点では、両者の起動最小レジストリは一見同じ物のように思えるが、小船さんの方法ではレジストリ圧縮後に環境設定に不具合が出たことはないという。環境的に連続したレジストリを使うことに、微妙な違いがあるのだろうか。
なお、レジストリ圧縮のために1から環境を構築し直すことを奨めている訳ではない。また上で「不具合はない」と書いたが、PCの環境によってはその限りでない。
※小船氏のレジストリ再構成実験の中で考え出された方法の1つである.