■ LoadHive
Hive(ハイブ)とは、当 Web で言うところのレジストリデータベース、SYSTEM.DAT、USER.DAT などの、ことである。表現を統一するため、あえて「レジストリデータベース」と表記して説明する。
このソフトは、現在運用中のレジストリに外部のレジストリデータベースを一時的にリンク(ロード)したり、あるいは、運用中のレジストリからレジストリキーをレジストリデータベースの形で書き出すことができる。
レジストリデータベースをロードするとレジストリツリーに現れるので、レジストリエディタでリンクしたレジストリを編集できるようになる。それでいて、現在のレジストリに取り込まれるわけではない。
「外部」のレジストリデータベースには、Windows 9x 導入時に作られることもある SYSTEM.1ST、Windows 95 を起動する度に作成されるレジストリのバックアップ SYSTEM.DA0、USER.DA0、Windows 98 の隠しユーティリティ HwInfo.Exe を実行すると生成する HwInfo.Dat、過去にバックアップしたレジストリ、自分のパソコンの別ドライブに導入した Windows 9x のレジストリ、自分以外のコンピュータで動作する Windows 9x のレジストリ(リモートレジストリ)などがある。外のレジストリなど覗いてどうするんだという声もありそうだが、アプリケーションの過去の登録情報や別のPCでの設定値情報など、時としてそれらが必要なとき、いちいち見られる環境を用意しなくてよいというのは便利である。
マニアックス「HwInfo.Dat」のコーナーで、実際にレジストリデータベースのロードを行って中身を覗いている。
レジストリデータベースの書き出し機能も、Windows API を使っているだけとは言え、面白い機能である。生成したレジストリデータベースは再構成されているのだ。
普通に Windows を使っている限り、お世話になることは無いかも知れないが、Windows 9x のレジストリを深く知りたい人にとっては必須のアイテムであろう。
このソフトは Vector Design からでも入手することができるが、Ichikawa 様のご厚意により、当サイトからの再配布も許可を頂いたので下のアンカーからダウンロード可能だ。なお Ichikawa 様はあくまでソフトの開発者であるので、氏へレジストリに関する質問をするのはご遠慮願いたい。