
○○どっさり?
これまで手に入れてきたメーカー製パソコンのメーカーは、日本電気、松下電器、東芝で(古くにはソニーのMSXもあるが、ソニー自体忘れている存在なので、どうしようか)、中でもNEC機がかなり多かったのだが、別に日電派というわけでもないので今回富士通の「BIBLO MC4」(以降、愛称「文月」)をチョイスしたのも、単にスペックが気に入ったからである。
今までのどのパソコンも、プリインストールされているものといえば、OSにユーティリティがちみっとオマケに付くくらいで、白紙のキャンバスを与えられ「あとは好きにして」とばかりに任されたような、ならばどんどんソフトをインストールするぜみたいな、わくわく感があった。
「文月」は、どちらかというとパソコン初心者もターゲットにしているパソコンだ。カタログからも、雑誌の紹介記事からも、それは確かだろう。豊富な初期導入ソフトと至れり尽くせりの同梱周辺機器。そして数ある日本のパソコンメーカーの中でも、初期導入ソフトの多さでは有名なのが富士通である。体験してみるまでは、いくら初期導入ソフトが多いといっても、感覚的なものだろうと高をくくっていた。
パソコンを買ってくれば、まずは箱からパソコンと同梱物を取り出すのは当たり前だが、「文月」は小さな箱にこれでもかというくらい色々なものが入っていた。マニュアルなどのドキュメント類も多く、途中「なるほど、こんな書類洪水に見舞われては、初心者なら訳が分からなくなるわな」と実感した。
「文月」のセットアップを終え、スタートメニューのプログラム項を見てみた。小さいフォントで設定した1024×768の画面の天地を貫いて展開されるアプリケーションタイトル。何だこのソフトの数は? あまりに圧倒的なので見ないふりでもしたいところだが、折角導入されているのだから、試してみるのも悪くない。1回は完全リカバリの練習をする予定があるので、ソフトを試した結果、不要なファイルが出来ようが、レジストリが汚れようが構うものか。
というわけで、MC4初期導入ソフト・インプレッションを書き連ねてみる。全部紹介するとしんどいし、それはパソコン雑誌のライターの仕事なので、適当にかいつまんで書き挙げてみる。インプレッションになるかどうかも怪しい。
さて、まず、購入直後のシステムの状態だが、
Cドライブ使用容量:3GB
sizeof(system.dat) = 5057KB
sizeof(user.dat) = 369KB |
と、豪快にふくよかだ。試してみたソフトからアンインストールしていき、どれぐらいダイエットできるのかも見てみるか。
●プロバイダ加入ソフト
AOLとか、Dionとか、ODNとか、@niftyとか、お約束で導入されているが、既に2つもプロバイダに加入しているので要らない。
●10円メールマスター
ウイザードがしゃべるのでびっくりしたが、MasterNetに加入してないと話にならないらしい。私の場合は話にならない。
●CDview
辞書閲覧ソフトだが、辞書が'96/12と古い。Win95リリースの頃からずっと初期導入ソフトとしてインストールしてきたのか?
●FMアドバイザ
何をアドバイスしてくれるのかと思ったら、本体とかOSのDiagnosticsツールであった。
●ゲームパック2001
20本近い古典ゲームの詰め合わせ。どのゲームプログラムも、場数を踏んでこなれている感があり、安心できた。おそらく、ゲームシステムの基本骨格に堅固なコアがあって、それにオプションをつけて多様なゲーム性を派生させているのだろう。
エアホッケーやボーリングでは、表示系と操作系との座標が噛み合っておらずうまく操作ができなかった。バレーボールは多人数操作タイプで、私の苦手とする操作系だったが、試しにやってみた。トスを上げさせようとしたセンターが、意志に反してネットに突き刺さって身動きできなくなって負けたので、ゲームを閉じた(涙) ページワンはいささかルールが違っていてうまく遊べなかった。スロットはあまりに地味なので、もっと華やかで盛り上げる演出が欲しかった。
面白かったのは、7並べかな。
●ハッチインサイド
●らくらくメールBOX
メールを簡単に作れるらしいソフト。絵とかも簡単に添付できるらしいが、いかがなものかな。
●柿木将棋
●OASYSビュア
●Real Juke Box
音にこだわるほうではないので、どっちでもいいかな。重いソフトだし。
●@スイッチ
IEを利用した、マルチスクリーン風ブラウザ。9つのサイトを、分割された窓で一度に見られる。1度に複数のページを見られるのは便利そうだが、1ページを開くのに9倍の時間が掛かるということではないのか? 普通の家庭の電話線インターネットだと。
●インターネット料金表示
今月の接続時間と利用料を教えてくれる。プロバイダの課金体系とNTTの電話料割引プランを細かく設定できるので、有用に使えそうだが、今のメインプロバイダは固定料金制だからね。
●おしゃべりホームページ
アクティブなブラウザのURLを自動的に検知して、HTMLを読み上げるソフト。実はこの手のトーキングソフトをみると、DOSのころの陳腐なイメージしか自分に無いために、なめてかかってしまうのだが、今回は使ってみて反省した。完璧とまではいかないが、聞ける程度には「朗読」してくれる。自分のWebページを読み上げさせてみたら、こっ恥ずかしくなって笑えてきた。
●コペルニクスLite
検索鯖を多数利用したキーワードサーチをするツール。DatawareIIといっしょかな。
●サンリオ
キティ猫の時計と付箋紙と壁紙。キティファンではないので、どうもね。そもそも猫キライだし(笑)
●Facewatch
USBカメラをしまってしまったので、遊べなかった。専用ツールのようだ。
●ハートキャンバス
●らくらく写真館
●メモリダイヤルリンク、メロディリンク
●ワンタッチボタン
使わない。ボタン1つでアプリが立ち上がるのは不安だから。どうもパソコン本体に付属しているボタンに、電源とかリセットとかインタラプトとか、クリティカルなもののイメージが強いのは、ワシが既に古い人間だからか?
●乗り換え案内
エきスパートみたいに地下鉄線も検索できればよいのに。
●Office 2000 personal、Bookshelf basic
●ゼンリン電子地図Z II
西日本版パッケージを持っているので、今さら・・・かな。
これだけ押し込めてあれば大したものだ。このほか、IE5.01とかOEとかNetMeetingとか、さらにWin98アクセサリの類もガンガン削除していった結果がコレだ。
Cドライブ使用容量:991MB
sizeof(system.dat) = 3325KB
sizeof(user.dat) = 281KB |
レジストリのサイズは大きいままになるだろうと思っていたが、scanregの空き領域圧縮機能が働いたのだろう、ここまでは小さくなっていた。Cドライブ使用量のうち、731MBはWindowsフォルダであり、多数のアプリを導入することで如何にシステムフォルダとレジストリが肥大化するかがよく分かる。