システムフォルダを消す
エクスプローラでフォルダツリーを見ていると、「タスク」とか「History」など、一部システムアイコンの付いたフォルダが未だ存在している。cookiesやtemporary internet filesなど、IEを消したら消せそうなフォルダも残ったままだ。何かが邪魔をしているのだ。
まあ「何か」というのは、OLEであることは大方予想が付いているのだが、システムに食い込んでいるだけに、機能の消し方にも工夫が必要である。今回は RegClean を駆使して OLE 掃除を徹底してみる。
まずは「タスク」の削除だ。
メイン機ではタスクスケジューラを止めた時点でタスクフォルダが消えたのだが(Win98)、MC4では同じ方法でも消えなかった。IEを除去した弊害だろうか。それとも、Win98SEだからだろうか。
レジストリエディタで「タスク」を探すと、class情報の中にmstask.exe、mstask.dllがあることが分かり、同じclassID(D6277990-...)が、HLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\explorer\MyComputer\NameSpaceの下にもあった。他に消したいと思っていたWebフォルダのclassID(BDEADF00-...)も見つかったので、両方のレジストリキーを削除し、タスクについては問題の２ファイルを、c:\windows\systemから Dドライブに移動して、マシン再起動。異常もなくWindowsが立ち上がり、エクスプローラで確認すると、マイコンピュータ直下の「タスク」フォルダが消え、Windowsフォルダ以下のタスクフォルダは通常化していた。後者はあっさり削除。Regcleanで関連情報を洗い出す。
続いて圧縮エージェントほかPlus!関係のフォルダを抹殺する。
手法としては、Windows再起動時に一旦コマンドに降りて、Plus!のフォルダ（c:\program files\Plus!）を適当にリネームし、それからWindowsを起動するのだ。Plus!もシステムに食い込んでいる。エクスプローラでリネームしたりフォルダ移動しても、それに合わせてレジストリが変わってしまうかも知れない（My Documentフォルダのように）。完全削除するにはWindowsの監視下から外れる必要があるのだ。だから一旦コマンドモードに降りるのである。
これも特に問題なく成功したので、リネームしたPlus!フォルダを削除した。
さて、windowsフォルダ内のhistoryやcookiesなど、タスクやIEの関わるフォルダが今も消せないので、こいつらも削除していこう。
手始めにレジストリを追跡してみたが、あれこれいじってみてもIE関係フォルダに変化がない。となると、レジストリ内には直接の操作部分がない、ということだ。
何かのファイルがIE関連フォルダを固定している・・・と仮定し、エクスプローラの検索で「histroy」「cookies」を調べると、共通して「c:\windows\system\browseui.dll」が挙がった。browseui.dllをレジストリで探してみると幾つか引っかかった。この場合、レジストリに現れているものをちまちま消すのも手だが、一気にカタをつけたいので browseui.dll を隠蔽して OLE 情報に不備を起こさせ、RegClean で洗う方法をとる。
Plus!フォルダを消したときと同様、再起動時にコマンドからbrowseui.dllを名称変更する。Windows起動後、RegCleanでレジストリを洗う。エクスプローラでhistory、cookies、tenporary internet filesを削除してみると、できた。
念のため、再起動して確認してみる。すると、IEに関わるフォルダは、見事に復活していた。ただし、削除すれば消すことは出来る。再起動するとまた復活する。まだ糸を引いている奴がいるというわけだ。
今度は「cookies」「temporary」をファイル内に持つファイルを検索してみた。すると「c:\windows\system\shdoc401.dll」が挙がった。これも同様にwindows起動時に隠蔽してみた。やっと、cookies、temporary internet filesも削除できるようになった。
ここいらで一旦 windows フォルダ内の普通のファイルも掃除しておこうか。
*.gif
*.htm
deluxecd.mdb
drvspace.*
drwatson.exe
cleanmgr.exe
grpconv.exe
hh.*
msime95.ini
msoffice.ini
msn*.*
olddiccv.exe
packager.exe
powerpnt.ini
progman.*
qtw.ini
schedlog.txt
script.doc
tuneup.exe
winfile.*
*.bmp
チャンネルスクリーンセーバ.scr
\config以下
\help以下
おまけで
c:\program files\common files\microsoft shared\stationary以下
以上、バッサリ削除した。
さて、RegCleanのたびにいつも書き出されてきたclass情報があった。paintとかimagingなどだ。毎回削除するのに毎回復活するとはどういうことだ？ 過去にWin.iniやsystem.iniの内容が、起動時にレジストリに取り込まれることもある、ということを聞いたことを思い出した。早速システムエディタで覗いてみると、win.iniのembedセクションに、paintやwordpadなどのole情報が古い記述方式で書き込まれていた。これも削除。のち、Regclean。windowsを再起動してRegcleanを掛けてみると、初めて何も書き出さなかった。
以上完了後の各サイズ。
Cドライブ使用容量： 274MB
うち、windowsフォルダ: 208MB
system.dat = 1973KB
user.dat = 121KB |
