Windows98の特徴の1つも資源食らい


 Win98 は、デフラグを最適化して実行するために、アプリケーションの起動ログを取っている。その記録は c:\windows\applog に入っている。
 アプリの起動ログを取っていると言うことは、アプリ起動以外に僅かでも時間を割かれてしまうだけでなく、ログを記録するための余分なファイルアクセスが発生するわけだ。しかし、ファイル数を極力減らしたこのマシンで、その機能がどれだけ必要だろうか。かえって「負荷」になるのではないだろうか。

 そう考えて。

 以前にsystemフォルダを洗ったときに「fiolog.vxd」というファイルを見つけた。ファイルのプロパティに依れば、これがファイル入出力の記録を司る仮想デバイスドライバである。windows 起動前にコマンドプロンプトに逃げ、fiolog.vxd を削除した後、windows を標準起動してみた。起動直後にまず気付いたのは、システムリソースの大幅な増加である。これまで、system 92%, user 92%, gdi 99% だったものが、system 94%, user 94%, gdi 99% になっていたのだ。ファイルのログ取りも、やはり結構な負荷になっていたようである。
 さて、これでアプリ起動ログを録らなくなったであろう。目で見て確認しようと思い、FileMon というファイルアクセスモニタを起動して後、エクスプローラでこれまで起動したことのないアプリケーションを起動してみる(win98の仕様としては初回起動時にログが出来るはずだ)と、その実行ファイル名のログファイルは作られなかったものの、何とエクスプローラが c:\windows\applog\applog.ind に書き込みに行っているではないか。デバイスドライバレベルだけでなく、アプリケーション実行直前にもログ録りのトラップがあったようだ。
 ただ FileMon のログを見てみると、applog.ind のファイルが在ることを前提にしているようである。ならば applog フォルダごと削除したらどうなるだろう? applogフォルダを削除後、また別の新しい実行ファイルを起動してみた。すると、エクスプローラはログを記録するファイルが存在しないので、諦めてしまったのである。てっきり applog フォルダと applog.ind ファイルが再生するだろうと思っていたのに拍子抜けしたが、嬉しい誤算となった。
 ログを録らなければ、cvtapplog.exe は不要となるので削除した。defrag.exe も win98 のものを実行するにはファイルが不足することになってしまったので、これを削除し、win95のキャビネットから defrag.exe を解凍して windows フォルダに放り込んで置いた(win95_12.cab)。
 ところが、しばらくマシンをいじっていてふと気付いたら、applogフォルダが復活していた。他にもログ録りに関連するファイルがあると言うことだ。想像の範囲では予測が付かないので、web上に答えを探すと、PC Magazine - Inside Windows 98 #2-1 なる記事に欲しい情報がズバリ載っていた。taskmon.exe が最も入り口になっていたのだ。taskmon.exe の実行タイミングはレジストリ内のスタートアップなので、msconfig.exe を実行して taskmon.exe を実行しないように設定した。マシンを再起動し、taskmon.exe も削除した。


 だいぶ削除できるファイルも少なくなってきた。windowsフォルダも100MB近辺まで縮小できてきたので、ここいらで畳み込んで一旦ケリをつけることにしようか。


 まず、SFC(System File Checker)が要らない。だいぶシステムファイルを削除したからだ。

これらを削除した。
 HwInfo(Hardware Information tool)も不要だ。

以上を削除した。
 sysbckup フォルダも、システムファイルを壊す心配、壊しても自力で復旧できそうで在れば、特に必要のないフォルダだ。削除しよう。しかし、実際に削除しようとすると、ver.dllとlzexpand.dll をwindows が使用中なため削除できない。同名のファイルはsystemフォルダにもあるため、なぜシステムがバックアップフォルダの中を直接参照しているのかは分からないが、ここに無くても何とかなるのである。いや、何とかしてくれ。
 ということで、windowsをコマンドプロンプトで再起動し、sysbckup フォルダを削除し、windowsを標準起動した。特に問題は無かった。
 どんどん思い切ろう。
 scanregが起動時に毎回レジストリのバックアップをとってくれるが、インストールソフトの少ないこのマシン、正常なときに自分でバックアップをとっておけば良いではないのか? ということで、scanreg.ini を編集し、Bakckupパラメタに0を設定し、自動バックアップを停止する。
 twain系の実行ファイルは殺したし、デジカメやらスキャナやら繋ぐ予定はないので、コンパネの「スキャナ」も不要だ。実体はsticpl.cplである。stiで始まるものも一緒に消せそうだ。削除。

 ふと気付くと、音が出なくなっていた。タスクトレイにスピーカーのアイコンもない。サウンド関係のコンパネ項目もファイルもない。消したっけ?(汗) ドライバを再導入して見るも、直らない。ま、音ぐらいなくてもいいわい。ついでに、音関係で残っているファイル、\windows\system32\driversにある、GM.DLS、DMUSIC.SYSも消してしまおう。

 以上削除し、RegClean、RegCon両方実行した後はこうなった。

Cドライブ使用容量: 137MB→122MB
うち、windowsフォルダ: 107MB→96.3MB
system.dat = 1125KB→1137KB
user.dat = 69KB→73KB

 またレジストリが若干増えた。何故だろう?

 しかし遂に Windows フォルダを100MB以下に収めることに成功した! じっくり進めればさらに小さくできるだろうが、今回はココを実用環境へ向けて環境構築を進めるためのターニングポイントとしよう。

 そうそう、起動時リソースはさらにゆとりができた。





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