Turning point


 文月を使ってやってみたいことの1つに、GPSがある。当然、地図にリンクして現在地を表示させたいわけだが、地図データとは非常に大きいものなので、できるだけディスク使用量を減らさんとする今回のプロジェクトの趣旨とはまるで正反対だ。
 もう1度よく考えてみる。振動に弱いHDDをフラッシュディスクに換えることで本体運搬時の安心感を得る代わりに、ディスクアクセス速度と容量とお金を失うか。そこで投資する金額を、HDD交換用の資金として脆いHDDをそのまま使い続けるか。 当初はいきなりフラッシュディスクを考えていたが、HDDの耐振実験も兼ねて、HDDのままで行くのも良いかなと思うようになってきた。無理を押して使う環境を作ったとしても、実用に使えなければ意味がない。ただ、HDDが壊れたときにリカバリがすぐできるように、なるべく全使用容量を650MB(CD-R一枚分)以内に収めたい。また、将来フラッシュディスクを使うことも想定し、できるだけディスクへの書込は減らす方針は変えない。

 ということで、今後インストールするソフト、または使えるようにしたい機能を列挙してみる。


 モバイルで通信費を減らすには、なるべく有線でネットワークに接続する(インターネットと限定しない所もミソ)のがベストだが、そうも言ってられないときがある。無線で繋ぐとなると、携帯電話やPHSを利用することになるが、通信速度や通信単価、利用頻度の絡みで、なかなか「コレだ」とは決められないものがある。
 近々携帯電話を替える予定があるので、折角だから場合によっては通信も契約するほうがよいかなと、いくつかモバイル通信を比較検討してみた。
 比較の仕方は、これも一例だと言うことでとらえていただきたい。

サービス名基本料(円/月)利用単価(円/分)通信速度(bps)bit単価
Paldio (NTT Docomo)1,98010.032,0000.01875
PacketOne (IDO cdmaOne)60084.414,4000.35417
携帯電話のデータ通信 (KDDI)015.09,6000.09375
H" (DDI Pocket)2,7008.664,0000.00806


 通信速度は、Docomoは最大64Kb/s、PacketOneはオプションで下り64Kb/pに対応できるが、「通常の中での最高速度」ということで、表の値に設定した。PacketOneは、0.1円/128byteという単価設定なのだが、それでは他と比較できないので、14kb/sで通信が続いたとして1分間の料金を、

としてみた。パケット通信で無切断データ転送を想定してしまったら、圧倒的に不利なわけだが、接続時間課金方式でも無通信時間にお金を取っているわけだから、その辺は50歩100歩(?)と見なすことにする。
 例えば、100KBのデータをダウンロードするのに掛かる時間と金額は、このようにシミュレーションできる。


100KB ダウンロード時間(秒)分換算(分)金額(円)
paldio
25.600
110.0
packetOne56.889184.4
データ通信85.333230.0
H"12.80018.6

 ほぼ通信単価がそのままで、これはという違いが見えてこない。思い切って、29MBダウンロードしたときを想定してみる。本当は切りよく30MBと行きたかったが、諸般の事情で29MB。

29MB ダウンロード時間(秒)分換算(分)金額(円)月額支払金額(円)
paldio
7602.176
1271270.03250.0
packetOne16893.72428223800.824400.8
データ通信25340.5874236345.06345.0
H"3801.08864550.43250.4

 1日1MB程度のweb&mailアクセスで1ヶ月という感じだろう。9600bpsの携帯データ通信でも思ったほど金額が高くならなかったので驚いたが、PacketOneはヒト桁違うので驚いた。PHSの2社は、ここでほぼ同金額となった。ちなみにこれよりダウンロードサイズが小さいとDocomoが、大きいとH"が安くなる。しかし両社の料金差はもともと通信単価が低いのであまり現れず、倍の60MBを1ヶ月に通信したとしても、DocomoがH"より800円高いだけである。
 もうすぐFeel H"とか、新たなサービスも始まるようだが、とりあえずモバイル通信は携帯電話ではなくDocomoのPHSが良さそうだ。ただ、PHSの電波の不安定さは否めないのも確かであり、いかにPacketOneが高そうでも、安定しているなら選択肢としてはあり得る。
 ま、試してみるさ。すぐに、ではないけれど。





indexへ戻ります