容量が一気に減ったけど


 予定の所で書いたが、地図とか時刻表とかを入れて、便利で使えるパソコンにしたいと思っている。一般にこの手の情報検索系アプリケーションはデータベースを含むので、インストール後のサイズが大きくなりがちだ。導入後のハードディスク使用量を抑えるには、必要最小限のオプションでインストールした後、不要なものを削除しなければならないが、最も容量を食っているのはデータベースであるので、それを小さくできなければダイエットの効果がないが、データベースを必要以上に削っては、情報検索系アプリの意味がなくなってしまうわけで、この二律背反状態をどうしたらよいだろうか。
 こうなると、如何に情報を多く蓄えたままディスクに持ってくるかが鍵となる。これに答えるのが、ディスクやフォルダの圧縮ツールである。

◆◆◆ エーアイソフト DiskxII 2001
 指定したファイルやフォルダをリアルタイムに圧縮・解凍し、ディスク使用量を減らせるとのうたい文句が気になって購入し、サブ機に導入してみた。
 その後、地図ソフトZmapIII をインストールし、導入したフォルダを圧縮してみたが、地図ソフトを動かすと「重い」(Pen3-550MHz、UATA-66、RAM 160MB の環境)。DiskxII 導入前より重さが顕著に増した感じがした。
 考えてみれば、次節で述べる仮想CDソフトとは異なり、ファイルやフォルダの「更新」に伴う書き込みの際には今の圧縮構造を一部変更しなければならないわけで、そこに負荷がかかることは当然なのだ。しかも、更新のタイミングは任意だし、全てのファイルアクセスをトラップするためその分の時間も掛かる。さらに地図ソフトは細切れに地図データを持っているため、いちいちファイル展開をしなければならず、更新まで考慮したファイルアクセスが連続すれば、トータルの時間は長くなって然りなのかもしれない。
 それなりにソフトのレスポンスを期待していたので、ちとガッカリしてしまった。

◆◆◆ SMI Virtual CD 2
 このビブ朗に付属してきたアプリの中に仮想CDを作れるソフトがあったのを思い出した。
 Virtual CDがあればビブ朗で圧縮フォルダというか仮想圧縮CDを使える。メイン機にもVirtualCDを入れておけば仮想CDを作るのが楽になる。インストールは成功したが動かしてみると例外エラー多発。Webを見に行くと、DVDがあるとマズイとか、SCSIとケンカするとか書いてあり、アップデートパッチを片っ端から入れてみた。何とか動くようになった。


 ではモロモロ圧縮していこうか。


 ● Microsoft Bookshelf Basic
 これもビブ朗に付属のOfficeに付いてきたものだ。辞書ソフトはパソコン使用時に常に傍らで参照できると大変に便利なので、文月にも入れておくことにする。VirtualCDで圧縮すると、元は415MBのCDが270MBにまで圧縮された。これを文月に移した後、この仮想CDからインストールすれば、Bookshelfが使えるようになるのだ。

 ● ヴァル研究所 駅すぱーと 2000/12
 ビブ朗に付属の「乗り換え案内」は使ってみても何となくしっくりこないので、駅すぱーとに乗り換えた(おい)。文月で駅すぱーとを使えるようにする方法として、一旦メイン機に導入しておいて、導入フォルダのイメージを移すことにする。駅すぱーとを、バスの時刻表を除いたオプションで導入したあとのフォルダサイズは123MB。環境設定はレジストリに登録されているようなので、フォルダ内部を全てCD化してしまっても問題無さそうだ。念のため、MOに駅すぱーとフォルダをコピーし、元フォルダの名前を変更し、MOのライトプロテクトを掛けた状態でMOの駅すぱーとを実行してみたが、特に問題はなかった。
 VirtualCDには、CDからだけでなくハードディスクのフォルダから仮想CDを作成できる機能もあるので、それを使ってみた。だがこの方法では仮想CDを圧縮しないので、ハードディスクに中身が在った頃のクラスタギャップが縮まるくらいのサイズ減少にしかならない。仕方ないので、導入後の駅すぱーとを一旦CD-Rに焼き、それを仮想CD化することにした。
 生成した仮想CDのサイズは52.5MB。

 ● ゼンリン ZmapIII全国版
 これは全部でCDが8枚組と、派手に充実した地図データベースなので、結構限定していく必要がある。これもやっぱりメイン機に一時的に導入して内容を整理する。
 さて、ZmapIIIはIE5以上が無いとインストールできないことになっているが、もうしばらくIE4のままで使いたい私としては厄介な仕様であった。IE5が導入されてないと強制的にインストールが始まってしまうのだ。どうしてもIE5の強制導入を回避したかったので、ちとカラクリを仕込んだ。

 ZmapIIIを、ルート検索・施設名検索無しで導入した後、地図インストール機能で愛知県地図のみインストールした(愛知県民なので)。フォルダサイズは422MB。
 まずは単純に、上と同様に導入後フォルダをCDRに焼いて仮想化する方法を行ってみた。一部設定ファイルに書いてあるパス名を変更してなかったので、仮想CDからは動かなかった。変更する必要があったのは次のファイルにあるパス名だ。

 それとレジストリにあるパス名も変えておかねばならない。
 Zmap導入後のフォルダ内容が変化したので、再度CD-Rに焼いたわけだが、最初に焼いたCDRに追記したのがまずかった。VirtualCDはマルチセッションに対応できないらしく、焼き直した後のCD-Rは仮想化できなかった。やむなく新品のCD-Rに内容を再度焼き、仮想化した。
 生成した仮想CDのサイズは、260MB。


 これらを全て文月に移行したら、サイズはこうなった。

Cドライブ使用容量: 168MB→761MB
うち、windowsフォルダ: 104MB→110MB
system.dat = 1421KB→1429KB
user.dat = 117KB→125KB

 なるべくならハードディスクの使用容量をCD一枚分に収めようと思っていたが無理なようだ。CD1枚に全環境が収まれば、リカバリが容易になるからだ。しかし、導入したいソフトはこれだけではないし、使用量に妥協して機能を削るのも残念な話なので、なるべくディスク使用量を増やさない方向で行くしかないようだ。
 とはいえ使用量を決定的に決めるのは、ここで導入したアプリ達であるので、これ以上破壊的に使用量が増えることもないだろう。ちなみに1GBのフラッシュディスクは実売で32万円くらいだ。一方で10〜20GBのノート用HDDは数万円である。仮に2.5"HDDが4万円としたら、1GBのフラッシュディスク1個分でHDDが8個も買える計算になる。フラッシュディスクがハードディスクに勝っているのは耐衝撃性と消費電力くらいで、アクセス速度・書換回数・バイト単価は大きなデメリットである。フラッシュディスクが世の中でさほど注目されていない現状では、これらのデメリットはゆるやかに改善されていくのを期待するしかないのかもしれない。スマートメディアやコンパクトフラッシュの大容量化が進めば、伴ってフラッシュディスクも「使える」ようになっていくのかもしれないが。

 あれ? まともにインストールしていないせいかもしれないが(汗)、Zmapをしばらく使っているとエラー出して落ちるぞ? も少し環境設定を続けねばなるまいか。





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