下ごしらえ


 OSのインストールには、CDドライブもさることながら、FDドライブも必要になる場合がある。文月の時には同梱されてきたが、文月も遅かれ早かれ手元から消える運命にあるので、USB接続のFDドライブ(ロジテック製)を新調した。
 2.5"、9.5mm高のハードディスクは、五月こと17号機に使っていたディスクがあるので、それを使うことにする。インストール時にUSBデバイスとやりとりするのが面倒なので、ディスク換装の前に、OSのcabフォルダとデバイスドライバ類は予めコピーしておくのが吉であろう。サブ機のメインHDDはリムーバブルなので、それを使ってハードディスクのフォーマットと、準備ファイルの複写をしておく。こういうとき、PCが複数有ると便利だ。

 そう、「師走」にWin98を入れるに当たっては、Win98用のデバイスドライバを用意しなければならないのである。師走の中には WinXP 用ドライバしかないので、Webから調達してくるしかない。
 ただし、SiS社のページにも書いてあるが、製品製造元がカスタマイズしている場合には、チップメーカーのドライバではうまく機能しない場合もあるとのこと。まぁ、それが怖かったら改造などに手を出すわけもないし、敢えて実施しても自己責任だと思っているので大した問題ではないが。それより、ドライバが無かったりする方がよっぽど問題だ。
 今後の為にドライバーへのリンクを張っておくが、直リンクなのでそのうち切れるかも。


 さて、内蔵HDDの換装には、某掲示板の書き込みが大いに役立った。とはいえ、結構苦労しながら分解したし、ネジも大量に外しながら種類も多く覚えながらだったので、写真を撮っているヒマはなかった。
 まとめると、

 内部を見てみて、筐体に対するHDDの容積は結構大きな割合を占めており、CFとCFアダプタに入れ替えたらば、重さもHDD由来の発熱もだいぶ軽くなるであろう。SiS630チップがデスクトップサイズ(?)でそのまま載っていたり(スモールタイプが載っているかと思っていた)、CMOSバッテリが汎用CR-2032だったりした(専用の小型充電池では、と予想していた)のには驚いた。売価を安く抑えられた理由は、あまり特殊性を持たせずに設計を行い部品調達した結果かも知れない、などと勝手に考えたりしてみたり。
 Win98 のインストールを始めて気付いたのは、まず、レガシーデバイスが無いせいか、レスポンスが極めてヨロシイこと。メイン機(Pen4)にも負けてないと言っても過言ではないほどの体感レスポンス、特にディスクアクセスは快適だった。今回換装したHDDは2年前に買った東芝の12GB(MK1214GAP)。正直元々のHDDより速いとは考えにくいからだ。あと、VGAでも液晶画面にいっぱいに拡大される点にもびっくりした。液晶画面の真ん中に通常の比率で表示されるであろうと思っていただけに。まだWin98がディスプレイドライバの検出すら行ってない時点なので、ハードウエア的に表示を拡大するようになっているのだろう。
 インストールが終わり、ドライバが入らなかったデバイスを、システムのプロパティから確認してみる。

 調べて正体を明かしつつ、順次導入していく。


 「条件付き」とは、各デバイスの内部IDの「SUBSYS」なる記述コード(OEMコード?)がinfファイルの中に無いために、ドライバを導入しようとしてドライバのあるフォルダを指定しても「見つかりません」と言われるので、infファイルに項目を書き足す必要があることを指す。
 オーディオの場合、

 その後、システムのプロパティで「PCI Multimedia Audio Device」を開き、このinfのあるフォルダを指定してドライバ導入をすればよい。

 ディスプレイの場合、

 その後、システムのプロパティで「標準PCIグラフィックアダプタ」を開き、このinfのあるフォルダを指定してドライバを更新する。
 ただ、1024×600の解像度は特殊なので出力できないようだ。800×600、16M色までは出力できた。1024×768を試したときは、なぜか液晶のバックライトがいきなり消灯し、点かなくなって焦った。infファイルに無理矢理「1024×600」の解像度情報を追記して選んでみたときは、Windows保護エラーになって起動しなくなり、もっと焦った。後者の方は、別のアプローチの余地がまだあると思うので、いずれ試してみたい。800×600でも、画面が自動で拡大表示になっているので、かえって見やすい気もする。
 SDコントローラは、今のところWin98用ドライバを発見できていない。試しに XP3210 に付いてきた WinXP 用ドライバフォルダを指定して更新したら、何とドライバ認識までは通ってしまった。しかし実際にインストールする前に、対象のドライバファイルを調べてみれば、NTOSKERN.DLL や HAL.DLL という NT 系にしかないシステムファイルを参照していたので危険と判断し即行中止した。

 証拠になるかどうかは分からないが、Win98 導入の証拠画面。元が800×600なので、表示は1024でもキャプチャすると800になるのか・・・。



 換装した東芝のHDDが熱い。とすると標準添付のIBMのHDDは結構発熱を抑えてあるんだなぁ。OSの関係もあるのかな。




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