遠回りをしました。


 InterLinkXP には 100/10BaseTX のジャックがあり、これまでの作業はコレを使い有線でメイン機と接続し作業していた。
 ところで、サブ機(Pandora)を昨年末に無線LAN化したときに、無線LAN のアクセスポイントを設置しており、InterLinkXP もモバイル機であるからには(?)無線LANクライアントとしての環境も整えておきたい。
 InterLink の発売記念キャンペーンでメルコの無線LANカードをもらったが、消費電力が1.5Aもあり、モバイル用途として少し疑問なので、とりあえず使わない方向で、家に余っている無線LANカードで試してみることにする。なぜ他にも無線LANカードがあるのか? サブ機の無線LAN化に苦労したからである。

 まず、アイオーデータの無線LANカード「WN-B11/PCM」をインストールしようとした。このカードの場合、予めドライバをインストールしておいて、拡張カードを差したときに自動でドライバ設定ファイル(.infファイル)を OS に読ませるようにしておくタイプだ。
 マニュアル通りに実行してみると、ドライバのインストールは成功し、LANカードの認識も成功し、Win98がPnPでドライバを一通り読み込む所までは進んでいるようだが、PCMCIAコントローラがカードを認識したときの「プペッ」という音が聞こえない。それどころか、思いっきりフリーズしてしまっている。
 やむなく、電源ボタン長押しで電源を切り、電源を入れ直す。起動途中で完全に沈黙。
 また電源を切り、LANカードを抜いた後で電源を入れ直す。今度はちゃんと立ち上がったので、やはりLANカードの認識周りでトラブルがあるようだ。起動しきったところでLANカードを差してみる。案の定、少しディスクを読んだ後で完全にフリーズしてしまった。
 相性が悪いのか、ドライバが足りないのか。いずれにせよ埒が開かないので、このカードは師走には使えないという結論とした。


 モバイルギアで数回使ったメルコの「WLI-CF-L11G」も、 PCMCIA アダプタを使うとノートパソコンでも使えそうなので、アダプタを求めて何軒もパソコンショップを見て回った。商品が置いてあっても、CF型無線LANカードのPCMCIAアダプタなどそうそう売れる物ではないらしく、箱がボロボロだったりして買うに買えずにいたが、ついにそこそこキレイなパッケージを発見し、手にとって即行でレジへ向かった。
 精算の順番待ちの列の中で、商品の仕様を見ていて、気になることが出てきた。ノートパソコンのPCMCIA電源は5V。CFアダプタは3.3V駆動。今手にしているアダプタは、CFタイプのLANカードをノートパソコンに差すためのものだが、電圧はどうだろうか。きっと変換してくれて動作してくれるに違いないが、違うかもしれない。それがOKでも、無線LANがうまく機能するとも限らない。もっとも心配し始めたら切りがないが。
 前回の失敗にビビっていたのか、このままアダプタを買って試すことにすら恐怖を覚え、精算待ちの列を離れ、商品を戻しに行った。


 商品を戻すときにふと、アイオーやメルコ以外のメーカーの無線LANカードってどうよ?、との思いが頭をよぎった
 目の前の無線LANの商品棚を色々漁り、コレガの「PCCL-11」が気になったので、メルコのアダプタの代わりにコレで試してみることにした。
 コレガの無線LANカードも予めドライバをインストールしておくタイプで、少しイヤな予感がしたが、マニュアル通りにインストールしてみた。結果、やはり同じところでつまづき、インストールは完了しなかった。
 何が原因なのか? LANカードを抜いて師走を起動し、ファイルアクセスモニタを起動した状態で無線LANカードを差してみた。どんなファイルアクセスの経過を辿ってフリーズするのかが分かれば、原因を知る糸口になるかもしれないからだ。
 無線LANカードを差してみると、ファイルアクセスのログが取られ始めたが、USER.EXEを読みに行ったところでシステムごとフリーズした。アクセスログはたったの2行。これでは何も読み取れない。


 PCMCIA の無線アダプタは、今の環境には相性が悪いのだろうか。
 こうなれば、USB接続の無線LANアダプタで試してみるか。そのために、手持ちの無線LANカードを売って資金にでもするかな。
 メルコの無線LANカードも売って・・・って、一度も使わずに売るのか? 今まさに手元にあるのに。消費電力が気に入らないというだけで、パッケージの封も開けず、試しもしないというのも、少し我が侭が過ぎる気がしてきた。
 使ってみよう。その上で文句があるなら言おう。


 メルコの無線LANカード「WLI-PCM-L11GP」は、アイオーやコレガのものとは違い、まずデバイスを認識させてからドライバを読ませるタイプだった。直感として、うまく行きそうな気がした。
 デバイスドライバソフトはCDで提供される。ネットワーク越しにメイン機のCDドライブを触れれば問題はないが、新規LANカードのインストール時には、内蔵LANのインターフェースを殺すので、メイン機にはアクセスできない。予め、師走にドライバCDの中身をコピーしておく。
 無線LANカードを挿入する。インストールウイザードが開始され、しばらくのち、「ポペッ」と PCMCIA の正常認識音がした。成功しちゃったらしい。
 再起動後、IPの設定をし、設定ユーティリティをインストールした。ESSIDを変更すると、見事、宅内LANに参加でき、インターネットにも出られるようになった。


 ま、食わず嫌いはアカン、ということだーね。
 これでとりあえず様子を見よう。アンインストールするつもりはないので、Install Shieldが作ったフォルダ群は一掃しておくか。


 遊びで師走の稼働中の底面温度を測ってみた。
 室温32℃のとき、稼働後1時間程度で44.2℃だった。もっと仕事させると熱くなるんだろうな。





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