遂に!
よし、フラッシュ化に踏み切るぞ。
HDD換装のときの要領で師走を分解し、既存の2.5"HDDを取り外す。512MBのコンパクトフラッシュをアダプタに装着して取り付けてみようとしたところ、早速問題が発生した。
CF+アダプタの大きさは、2.5"HDDよりも厚みも周りも小さすぎて、HDD固定位置の中央で宙ぶらりんになってしまうのである。もちろん、内蔵IDEコネクタとアダプタとの密着力があるので、簡単にガタガタすることも無さそうだが、持って歩くことも前提としているので細かい振動でアダプタとコネクタが緩んだり、最悪外れてしまっても大いに困る。実際、仮組みの状態で筐体を振るとわずかにカタカタと音がするのだ。ディスクを取り付け直すと言っても、なにぶん深い場所に在るので、そこまで分解するにも骨が折れる。
内部でディスクの位置を固定するため色々試してみた結果、筐体底部パーツのディスク装備部位辺り、および、コンパクトフラッシュの腹側?に、滑り止め機能もある3Mの透明ゴム足を付けることで解決した。筐体内部の熱でゴム足の裏の両面テープがどうなるか、いささか不安も残るが、それも合わせて試験するとしよう。
師走を組み上げて、作っておいた起動FDから立ち上げる。無事、CFディスクを認識している・・・というか既にフォーマット済みではないか。
FDISKを立ち上げてみると、「TRANSCEND」というボリューム名の付いた基本領域がFAT16で割り当て済みだった。ディスク容量は、489MB。ああそうか、容量512MBってアンフォーマット時の容量だもんな。良かった、なるべくディスク容量を食わないようにフォルダを構成しておいて。
既にFAT16で割り当て済みなのは、有り難迷惑だ。デジカメで使うとしたらフォーマット済みなら便利なのであろうが、今回のようにフラッシュディスクとして使うことを考えた場合、ディスク使用量の関係でクラスタサイズも重要なファクターとなる。フォーマットし直すしかない。
TRANSCENDボリュームを解放し、マシン再起動。512MB以下の領域に対しては、FDISKは強制的にFAT16をチョイスしてしまうので
とオプション付きでFDISKを起動し、FAT32で初期化できるようにする。ちなみに489MBをFDISKで確保する場合、FAT16なら1クラスタ8KB、FAT32なら1クラスタ4KBとなる。infファイルなど小さなファイルもあるのでクラスタサイズには気を配らねばならない。
ディスク全量確保した後、下のように「FAT16が標準なんやけど、ホンマにFAT32でええんか?」と聞いてくるので「Y」で続行する。
確保後、ドライブをアクティブにし、マシンを再起動。
再び起動FDからの起動になる。以下のコマンドを順次実行する。CDドライブには自家製リカバリCDを入れておく(ドライブQ)。
FORMAT C: /B
最後にボリューム名を聞いてきたら「WINDOWS98」
SYS C:
ATTRIB -R -H -S C:\MSDOS.SYS
DEL C:\MSDOS.SYS
XCOPY C: Q: /E/S
コピーに20分弱要する。これだけコピーするので。[list2.txt: 93KB]
ATTRIB +S C:\WINDOWS\FONTS
コピーが終わったら電源を切る。CDDを外し、無線LANカードを取り付ける。師走を起動し、残りの長いファイル名のinfファイルをガバっとコピーしておく。
いやしかし、当たり前なのだが本当に起動が静かだ。ディスクアクセス音がしないと、かえって不安な気にすらなってしまう。
しばらく放っておいたが、やはり筐体は熱を帯びてきた。CPUもチップセットも頑張っているからな。HDDからの発熱が無い分だけはマシかも。
フラッシュメモリはアクセスが遅いと言われていて、実際、体験的には動作が遅くなった気もするが、さしてストレスを感じる程でもない。数値的にはどうなんだろう。
最新のHDBENCHはwininet.dllが必要とかで動作しないので、旧ver2.61でディスクアクセスを試してみた。書き換え回数制限のあるフラッシュディスクでディスクベンチなど、正直やりたくないが、行わなければ数値的なことは分からないので、思い切った。なお、通常のWin9x環境でwininet.dllが存在しないことは絶対に有り得ないので、HDbenchが悪いのではないことはハッキリ書いておく。師走だからこその制約である(汗)。
Victor Interlink MP-XP3210、OS: Win98SE、HDD: Transcend CF 512MB
READ: 3.6MB/s、WRITE: 2.7MB/s @HDbench ver2.61
ちなみにメイン機:
Gigabyte GA-8ITML、Pen4-1.8A、OS: Win98SE、HDD: IBM 3.5" AVVN型のアレ(笑)
READ: 43.8MB/s、WRITE: 53.3MB/s @HDbench ver2.61
テストサイズは10MB。
この差はもう笑うしかない。15〜20倍近くも水を開けられるとは。だが逆に、ビジネス的な用途であれば、本当にストレスにならない。Bookshelfで項目を探しても、もたついて苛つくこともないし。
思いつきでFDドライブのベンチも取ってみた。テストサイズは1MB。
Gigabyte GA-8ITML、Pen4-1.8A、OS: Win98SE、FDD: TEACのアレ
READ: 0.029MB/s、WRITE: 0.026MB/s @HDbench ver2.61
Gigabyte GA-8ITML、Pen4-1.8A、OS: Win98SE、HDD: IBM 3.5" AVVN型のアレ
READ: 33.0MB/s、WRITE: 51.2MB/s @HDbench ver2.61
・・・遅すぎないか?
win98se のキャビネットファイル群の中からprecopy3.cab(896KB)をフロッピーにコピーして時間を計ってみようか。手で測定するのでアバウトになってしまうが。
所要時間は約40秒。単純計算で・・・22.4KB/s。ふーむ、ベンチの結果は正しいナ。
フラッシュ化して電源入れてから2時間以上経ち、前の環境ならとっくに師走の筐体ファンがうなりを上げ始めているころだが、まだ静かだ。室温 33.4℃、筐体底部の外装温 39.7℃。
師走の起動FDの中身はこんな感じ。[fd.txt: 4KB]
証拠になるか分からないが、CF実装後の師走。まずはシステムのプロパティから、CFディスクの見え方。
エクスプローラでドライブのプロパティ。