まさに買えと言わんばかりの流れを経て
正直、このページの前半は自分メモなので、うざいと思ったらスクロールして中盤まですっ飛ばしてほしい。
別の趣味に没頭してパソコンから関心を離すこと数年。
思えば、2009年夏期の”超掃除”の中でパソコンをバラしたり組み直したりしたことで、徐々にパソコン趣味への気持ちの回帰が起き始めていたのかもしれない。
仕事でパソコンの特価商材を扱うことになり、チラシを作成した。
東芝のモバイルノートといえば Dynabook SS RX シリーズ。ここだけの話、ビジネスモデルでは仕入原価が予想外に安いのである。
初期 RX がリリースされた頃から軽さと SSD の搭載に憧れて、いつか RX を使いたいと思っていた私は、チラシ作成にかこつけて仕入元に値段交渉したり、web で機種情報や他の特価情報を探したりしていた。
ウチの会社の仕入よりさらに安く売られている RX2 も発見した。いわゆる謎RX2と呼ばれる機種で、液晶が RX1 モデル相当との話。
この謎RXも実は商材案内が会社に届いていた。かいつまんだ仕様しか書いてなくて、型番をgoogleで探しても詳しい情報が見つからない。仕入元に聞いても何故かだんまりで詳細が分からないの一点張り。正に”謎”のRXであったが、お客さんと対面で謎の商品を売るわけにもいかずどうにも扱いあぐね、結局チラシは作らなかった。液晶がRX1相当だと知った後もそれ以外はやっぱり謎であるし、web通販の価格がウチの会社への仕入れ価格と同等な以上、販促活動が大変なのは確かなので、ウチの会社では宣伝しないことにした。
さて正規のRX2、液晶がギラつくだのファンがうるさいだの、ネガティブな感想も見かけるので、思い込みで RX2 を指名買いするのもアレかなと疑問に思い始め、他社のモバイルパソコンも検討することにした。
過去に実際に入手したノートパソコンでの経験を元に条件を付けると、自分で言うのも何なんだが結構厳しい制約が付く。
・重量は 800g 代より軽いこと
・処理速度が快適なこと(Celeron、Atomは論外)
・XP Proが動くこと(購入時提供されること)
・バッテリーが長持ちすること
・最初から若しくは最後には SSD 化
RX2 は条件を満たす。唯一の対抗馬となったのは NEC VersaPro UltraLite VC (C2Dモデル) だ。
金額的には RX2 の方が安上がりに済む。東芝とNECの通販サイトで売価を比べると信じられないかもしれないが、本当にそうなんだから仕方ない。RX2 を買って積年の夢を実現するか、少々高いが VersaPro VC でチャレンジするか、迷いに迷った。
ある日、客先で診断を依頼されたノートパソコンが、偶々 RX2 だった。
メリハリの利いた液晶表示は、最初に見た感じはキレイなのだが、確かに長時間見ていると目が疲れるかもしれない。半透過液晶は視野角が狭いというか輝度の幅がシビアというか、液晶の正面に視線をやると中央は刺すほどの明るさでクリヤに映像が見える一方、顔を固定して液晶の周辺部に視線を移していくと結構なトーンで暗くなっていくのが分かる。誤解を恐れずに言えば、テキストが見づらい液晶なのかな、と思った。
キーボードがペチペチした感触だった。BIBLO MC4 を思い出して、ちょっぴり”なんだかなー”という思いが去来。 メモリを2GB搭載し空きメモリにもゆとりがあったのだが、それにしては動作は緩慢・・・レスポンスがヌルいのは、SSD モデルだった所為(プチフリ)だろうか。
仕事を終えれば試したかった RX2 を体感できたわけで、となれば買う方は、むしろ VersaPro の方じゃないかとほぼ決定付けたのであったが、いかんせんこれまでの検討時間が長すぎた(2ヶ月以上)ために購買意欲が大幅に萎えてしまい、もう買わなくていいかという気にさえなっていた。
次の商戦シーズン前後で VersaPro VC を改めて調べるか・・・そんな終焉で今回の自分用ノートパソコンの検討に幕を下ろした。
はずだった。
或るジョブで某都市(自宅のある市から600km以上離れた村)に行くことが決定した。
余りに遠いために納品後はリモート保守を行うのだが、現地でリモート保守のテストをするためにパソコンが別に必要となる。一人で行くし、クルマは使わないので持ち込むパソコンは制限される。まさかお客様に借りるわけにもいかないし、それでリモート接続できたからってこちらに戻ってきてこちらの環境からログオンできるとは限らない。会社にもテスト用のノートパソコンがあるのだが重量が 2kg 近くあり、持って現地まで移動するなんてとんでもない話。
軽いノートパソコンを現地に持ちこんで、ケータイをモデムにしてリモートログオンをシミュレーションできたらカタいのになあ−−−
・・・。
あれ?
うってつけのノートパソコンをこないだまで検討していたよね>ワタシ
こないだまでは買う気満々だったよね>ワタシ
下ろした筈のフラグが何故か強制的に立てられた。
急遽決まった出張だったのに、現地で使うノートパソコンだけ異常に早く手配できてしまった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ノートパソコンのディスクのソリッド化は、往年の私の夢の1つである。
今回、ハードディスクモデルを買って SSD に換装する手もあったのだが、取り敢えず仕事で使う以上はそんな悠長なことも言っておれないし、最初に SSD モデルを選ぶと装備されるのは MLC タイプ、自分が使いたいのは SLC タイプの SSD で、2種類の SSD を試せるチャンスも作れるので、下に示す構成の通り SSD モデルで購入したのだった。
箱上部がたわんでいるのは取っ手代わりか?
でもフタを持って提げるのは危ないな。
スマート型番(PC-VJ14〜)は説明書に控えておくこと。
オープン。
中はスカスカである。
同梱物一覧。
VC にはまだ Windows7 モデルはない。
Vista モデルを選んで XP へダウングレードした。
バックアップディスクも注文したが、PC 本体には Vista の Product ID しか書いてない。XP のインストールは出来るのだろうか。
本当ならリカバリから試したいところだが、何しろまず仕事で使うのでそうも言ってられないのよね。
本体。
天板はザラザラしたノングレアタイプ、NEC ロゴのエンボスが入った帯部分は光沢がある。
天板を押すと全体的が若干凹む。点の力を面に逃がす造りなのだろう。
インジケータはオプションフル装備の時に本領発揮する。
無線LAN等、チョイスしていないものもあり、この機では点かないランプもある。
昔から NEC は USB を大プッシュしている。USB 端子の数は左右合わせて4つ。
さあでは重さを量ってみよう。
ハッキリ言って本体の軽さ 650g 弱は異常である。
勿論、仕様通りの重量であるし、軽いと言われているし、軽くて当たり前なのだから、正常なんだけれど。
見た目から想像する重量よりもはるかに軽い。
箱から出す時に、これ中身、入ってんの? と思わず口に出てしまったくらい。
ホントに。
私のパソコンを何度か触ったことがある母に手渡してみた。
私にノートを返すまでに 軽い軽い と10回は言ったね。
マジ実話。
ほぼ PC 初心者である母にして目を丸くし口から感嘆が自然に漏れるほどの軽さということで、どれくらいの体感重量なのかが伝われば幸いである。
実際にはこのバッテリ 220g を装着するので、もう少し重くなる。
筐体に対して3割の重量があるんだなあ。
AC アダプターも結構重い。300gちょい。
AC ケーブル部分だけで 100g もあるのね。
ちなみに、なぜ VersaPro VJ14A/C-8 を「スモールマーガレット」と命名したのか。
個人機の PC の命名ルールは1巡目が月の英名(Januaryなど)2巡目が和名(睦月など)で、3巡目に月の花を採用した。
実は月の花は1つに決まっているものでもないようで、調べるサイトにより掲げてある花が多少異なる。とはいえ、違いを気にしていたら決められないので、調べたうちの1サイトを基準にして PC を命名している。
35 番目の PC であるこの機の名は、11月の花からとった、というわけ。